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App Search API で変わるかもしれない検索の未来

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App Search API とは

2015-08-28 16.39.44.png App Search API は、Appleが iOS 9 で導入する検索APIです。
これにより、iPhoneなどの端末上にあるアプリの情報を、Appleの検索機能であるSpotlight(ホーム画面で下方向にスワイプ)で検索できるようになります。

アプリを横断的に検索

例えば、ヤフー知恵袋アプリをインストールしていれば、Spotlightで「Spotlightとは」と検索すると、マッチする知恵袋ページが検索結果に表示されます。 また、教えて!goo や LINE Q アプリもインストールしていれば、それらのアプリコンテンツも表示されるようになります。 ユーザーはすぐに該当コンテンツに到達することができるようになります。

つまり、これまでGoogleでググっていたことが、Spotlightでもできるようになります。

ディープリンク

デベロッパーは、自分のアプリコンテンツの情報をインデックスさせることができます。
また、アプリコンテンツと同じものがWeb上にも存在する場合、マークアップを施すとアプリにリンクすることができます。 これはディープリンクと呼ばれる技術で、GoogleのAndroidでは既に実装されています。

例えば、先のヤフー知恵袋のWebサイトでは下記のようなマークアップがされていました。 <meta property="al:ios:url" content="yjchiebukuro://?qid=XXXXXXXXXXX" /> <meta property="al:android:url" content="yjchiebukuro://detail/?qid=XXXXXXXXXXX" />

バリデーションツール

2015-08-28 19.59.23.png Appleの検索botである、Applebotでどのようにクローリングされるか確認できる公式ツールも公開されました。
URLを入力すると、Web Markup の抽出結果を確認することができます。

マークアップの仕組みについては、また別途解説したいと思います。

今後の展望

Applebotは、従来のGooglebotが、Web上のコンテンツをインデックスするのと似ています。
App Search API をアプリデベロッパーが積極的に採用すれば、ユーザーはアプリだけで検索を完結することができるようになります。

先のディープリンクにより、AndroidではGoogleモバイル検索結果から直接該当するコンテンツを持つアプリを開くこともできますが、 Appleユーザーは、Googleを介さずに検索するようになるかもしれません。

これまで、Web上のコンテンツでは、Googlebotに評価されるために熾烈なSEO対策が繰り広げられてきました。
しかし現在、スマートフォンユーザー数がPCを逆転し、Webよりもアプリの利用比率が高まってきています。 iOS 9 では、Safari Content Blocker という広告遮断機能も実装され、広告収入モデルのコンテンツメディアは、 アプリへの転換を加速することも考えられます。

アプリがWebを逆転した未来では、ApplebotのためのSEOが繰り広げられているかもしれません。

参考:
https://developer.apple.com/ios/search/
http://jp.techcrunch.com/2015/06/09/20150608apple-lets-you-search-within-apps-with-a-deep-link-search-api-in-ios-9/
2015/08/31
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